山形県の芋煮会

山形県の芋煮会
ホームページ制作会社「東北ウェブ」が、山形県の秋の風物詩・芋煮会をご紹介します。

山形県の秋の風物詩

芋煮会は今や山形県の秋の風物詩となっており、週末ともなると県内各地の河川敷や公園は、職場や友達、家族づれなどのグループの芋煮会で大にぎわいです。同じ釜の飯ならぬ芋煮鍋を食べることで、家族や仲間たちとより絆を深め合うという山形県式の楽しいコミュニケーション手段なんですね。皆さんも気心が知れた仲間を誘って、山形の芋煮会を体験してみてはいかがでしょうか。

山形芋煮の由来

山形県の芋煮の由来は諸説ありますが、江戸時代・元禄、京都方面から最上川上流に荷物を運んできた船頭たちが、その河原で地元の里芋と運んできた棒鱈とを煮て食べていたのが芋煮会のはじまりといわれています。牛肉を使うのが一般化するのは昭和に入ってからで、養蚕農家が、繭業者の経費持ちでの芋煮会の際、「どうせなら贅沢に牛肉を!」と業者におごらせたのが最初だと言われています。こうして山形県各地に芋煮会が伝播されていくのですが、その先々で微妙に具が変化していきます。

山形県各地の芋煮の特徴

同じ山形県内でも、地域によって味付けはさまざまです。土地柄が中味にも現れていて、それぞれに「○○でなければならない!」といった譲れないスタイルもあるようです。

置賜地方

置賜地方は、昔から米沢牛・飯豊牛の産地として有名で肉は牛肉を入れます。味付けは醤油味ですが、隠し味として味噌を入れます。この地域は、人参や大根をたっぷり入れて、こんにゃくは糸こんにゃくを使います。

村山地方

村山地方の定番は、甘めの醤油味で里芋・牛肉・ネギ・こんにゃくを入れます。芋煮を楽しんだ後は、更にうどんやカレーを入れて食べるという方も多くいます。

最上地方

最上地方は、位置的な事から庄内にも村山にも似た芋煮です。味付けは村山地方の流れをくんで醤油味。庄内地方と接する最上地方の金山町では、肉は豚肉を入れます。そして、地元特産のブナしめじ、まいたけ等のきのこをたっぷり入れます。

庄内地方

庄内地方は、養豚の盛んな地域だけあって肉は豚肉。味噌仕立てで、里芋・ねぎの他にしめじ等のきのこや厚揚げも入っていて具だくさんです。芋煮会は、庄内浜が近いということもあり、川原の他に海岸でも盛んに行われます。

山形名物・日本一の芋煮会フェスティバル

山形に芋煮の季節の到来を告げるのが、毎年9月の第1日曜日に山形市の馬見ヶ崎河川敷で行われている「日本一の芋煮会フェスティバル」です。
これは、山形商工会議所青年部が平成元年に始めたイベントで、直径6mの大鍋には里芋3トン、牛肉1.2トン、こんにゃく3,500枚、ねぎ3,500本、味付け醤油700リットル、隠し味に日本酒50升、砂糖200kg、山形の水6トンを入れ、6トンの薪(ナラ材)で煮炊きする、おいしさもスケールもまさに日本一の芋煮会です。

参考リンク

おいしい山形ホームページ
トップページ → 知る → 山形のうまいもの:インデックス → 山形の味・郷土の味:芋煮鍋

日本一の芋煮会フェスティバル公式ホームページ