WEBサイト(ホームページ)制作で使える行動心理学を10の実用例とともにご紹介します。
商品やサービスを利用するには、様々な心理が働いたうえで行動しているものです。
お客様の行動心理を読み解いて、商売繁盛、売上アップをめざしましょう!
【WEBサイトの行動心理学】初頭効果
最初に受けた印象が強く残り、なかなか頭から離れずに第一印象で対象物のイメージが固まってしまう効果です。
WEBサイトにおいてTOPページに何が書かれているのかが重要です。何が書かれたページなのか直ぐに判断できる視認性の高さとユーザーに与えるインパクトの強さ、印象深いサイトと思わせるような戦略的なサイト制作を心がけましょう。
【WEBサイトの行動心理学】親近効果
最後に得た情報が脳裏に強く残りやすいという効果で、初頭効果とは真逆のものになります。
初頭効果を狙ったものの計画失敗となった場合でも、最後に良い印象を与えられれば成功に繋がります。
例えば、初頭効果と親近効果を両方用いるのも一つの方法です。強烈なキャッチコピーで初頭効果を狙いつつ、「文末にスペシャル情報があります!お見逃しなく!」などとし、文末にとっておきの情報を掲載することでコンバージョン率を高めます。
【WEBサイトの行動心理学】カリギュラ効果
「見てはいけない」「してはいけない」と言われるほど、それに反した行動を取りたくなる効果です。
おとぎ話の「つるの恩返し」はこのカリギュラ効果の代表例でしょう。雑誌の袋とじも同様です。
WEBマーケティングで多く用いられるのが「本気でダイエットしたい人以外は買わないでください」「お金が欲しくない人はページを閉じてください」などのように使われ、巧みに販売ページヘと誘導します。
【WEBサイトの行動心理学】バンドワゴン効果
多くの人に信頼されているもの、よく売れているものは安心感が生まれやすいという心理効果です。
たくさんの人が高い満足度を得ていれば、自身の満足度も割増しになりやすいもので、サイト上に具体的な販売数、口コミ情報を載せることで流行を演出できます。
但し、抽象的な表現やメリットだらけの口コミの掲載は内容が伝わりにくいですし、逆に警戒心を招く恐れがありますので注意しましょう。
【WEBサイトの行動心理学】ザイオンス効果
何度も繰り返して目に触れることにより、その人や物事に慣れ、身近に感じられ好意を持つ場合がある心理的効果です。
職場や営業先において、最初はとっつきにくい相手だとしても話す機会が増えていくに従って次第に打ち解けていく経験はないでしょうか。これもザイオンス効果の影響です。
マーケティング手法としては、メール配信がこれに当たります。メルマガの登録後にお礼のメール、情報発信を続けていく中で顧客に質問を投げかけて回答をもらうなど接触回数を増やして距離を狭めていきます。
【WEBサイトの行動心理学】バーナム効果
客観的に見れば誰にでも当てはまることなのに、それが自分に向けての話として捉えると信じてしまう心理的効果です。
占いの世界で広く使われ、「あなたの心の奥には溢れる優しさが秘められている」などは、本来なら万人に言えることですが、不思議と信用してしまうもので、キャッチコピーでよく使われます。
「健康になりたいあなたへ!」という投げかけは、誰にでも当てはまりそうですが、受け取った側にはいかにも自分に向けてのメッセージとして認識してもらいやすくなります。
【WEBサイトの行動心理学】アンカリング効果
最初に見た数字、画像、文字などがその後の判断に大きく影響する現象です。
多くの店舗などで商品価格の割引表示に使っているのが例です。
WEB上でもセールを行う場合に非常に有効で、定価価格を打ち消して大きく割引価格を表示させる手法がよく用いられ、お得感を出すことで売上の増加に繋がりやすいです。
【WEBサイトの行動心理学】松竹梅の法則
異なる3つの選択肢がある場合に、最も無難と思われる真ん中を選択しやすい心理現象です。
S・M・Lの3サイズから商品を選べる場合に、ついMサイズを頼む方は多いでしょう。
マーケティングではこの心理を応用して、最も販売したい利益率が高い商品を真ん中に置き、両端を引き立て役に使うという手法を用います。
【WEBサイトの行動心理学】希少性の法則
量販店のようにどこでも購入できるようなものは価値が低く、なかなか手に入らないものは価値があるとする心理現象です。
数量や期間などで限定的な商品はついつい手が出やすくなりがちな人の心理を突いた販売手法として用いられます。
「今回特別に○○個の入手に成功!数量限定販売!」といったキャッチコピーに使われます。
【WEBサイトの行動心理学】返報性の原理
何かしら他人から貰うと、そのお返しをしようという思いになりがちです。
様々な業種で試供品の提供が行われていますが、これらは返報性の原理を応用した手法です。
無料で提供を受けた消費者は、その見返りとして購入しようという思考が生まれます。
コンバージョンに繋がれば最良の結果ですが、そうでなくても企業イメージの向上に繋がりやすいです。
【WEBサイトの行動心理学】まとめ
行動心理学のテクニックは単体で活用するよりも、組み合わせることにより高い効果を得られやすいようです。
特に重視したいのは、初頭効果と親近効果で印象づけること、バーナム効果で特別感を出すこと、アンカリング効果でお得感を出すこと、バンドワゴン効果で売れている商品であることをアピールすることです。
文字による心理的効果を狙うことに加え、画像を使用した視覚的効果を狙うことにも目を向けるとさらに効果が高まるかもしれません。