酒田市が北前船で日本遺産に認定!
酒田市を代表自治体として申請したストーリー「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~」が平成29年度日本遺産の認定を受けました。
※「日本遺産(Japan Heritage)」は,地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するものです。ストーリーを語るうえで欠かせない魅力あふれる有形や無形の様々な文化財群を,地域が主体となって総合的に整備・活用し,国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより,地域の活性化を図ることを目的としています。
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日本遺産認定ストーリー
タイトル
荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~ 北前船寄港地・船主集落 ~
概要
日本海沿岸には、山を風景の一部に取り込む港町が点々とみられます。そこには、港に通じる小路が随所に走り、通りには広大な商家や豪壮な船主屋敷が建っています。また、社寺には奉納された船の絵馬や模型が残り、京など遠方に起源がある祭礼が行われ、節回しの似た民謡が唄われています。これらの港町は、荒波を越え、動く総合商社として巨万の富を生み、各地に繁栄をもたらした北前船の寄港地・船主集落で、時を重ねて彩られた異空間として今も人々を惹きつけてやみません。
日本遺産認定ストーリー(PDF:11,847KB)
酒田市の認定ストーリー構成文化財
日和山公園
北前船の船乗りたちが出港前に日和をみた場所。港が一望できる小高い山で、常夜燈や方角石が現存する。
旧鐙屋
北前船で財をなした廻船問屋「鐙屋」の店舗、家屋。
本間家本邸
北前船で財をなした、豪商・本間家の邸宅。
山王くらぶ
北前船の船主や、商人たちが利用した料亭。
相馬屋主屋
北前船の船主や、商人たちが利用した料亭。
本間氏別邸庭園(鶴舞園)
北前船で運ばれた各地の銘石で造られた池泉回遊式庭園。冬期間の港湾労働者の失業対策として築造された。
塞道絵幕(大壽和里大祭事)-酒井侯御安堵祝宴-
北前船で繁栄した酒田港の様子が描かれた幕絵。
酒田山王祭祭礼用亀笠鉾
北前船で財をなした、豪商・本間家が京都の人形師に作らせ、北前船で運んだ笠鉾。
酒田袖之浦・小屋之浜之図
北前船で繁栄した酒田港の様子が描かれた絵図。
雛めぐり
北前船で運ばれたとされる、贅を尽くした雛人形を見て回る風習。