岩手県の名産・特産品~自慢の食材~

短角牛 岩手の名産・特産品

ホームページ制作会社東北ウェブが、岩手名産・特産品をご紹介します。

短角牛

ルーツは南部牛、赤身が多くヘルシーな「短角牛」

南部牛は、南部藩時代に、内陸と沿岸を結ぶ「塩の道」の物資輸送用の荷役牛として知られていました。この南部牛に、明治以降、輸入されたショートホーン種を交配、品質改良を重ねた末に誕生したのが日本短角牛です。昭和32年に日本短角種として認定された、日本固有の食肉専用種です。
西日本に多い和牛(黒毛和種)は、毛色が真っ黒なのに対し、北方系の短角牛は赤茶色で、昔から「あかべこ」の愛称で親しまれてきました。岩手県二戸郡浄法寺町(現:二戸市)・安代町(現:八幡平市)、下閉伊郡岩泉町・川井村(現:宮古市)、九戸郡山形村(現:久慈市)、岩手郡玉山村(現:盛岡市)が主な産地で、全国の約50%のシェアがあります。その他青森、秋田、北海道等で飼育されています。
短角牛の肉質は、黒毛和種と較べて脂肪分が少なく、タンパク質が多いことが特徴です。牛肉のおいしさの源となるイノシン酸やグルタミン酸などの成分は、他の牛肉を上回っています。赤身が多く、やわらかで風味のある牛肉といえるでしょう。

わかめ

日本一の生産を誇る岩手県産「わかめ」

天然・養殖どちらも日本一の生産量を誇る岩手県のわかめは、全国シェアの約4割をしめています。これは昭和30年代に、大船渡市にて養殖が成功し、それが県域の沖合いまで漁場が拡大していったことに要因します。
養殖わかめは、7月頃、水深40mより浅い海中に胞子を付けて初期培養し、10月頃、成長した幼芽のついた種苗糸を養殖縄に巻きつけて、水面近くで育てます。翌年の3~5月にかけて収穫します。
主な商品は、湯通し塩蔵わかめや、カットわかめに加工されています。肉厚で、歯ごたえ・味ともにおいしく、ビタミン、ミネラルを多く含む健康食品です。
また、わかめの根の近くの部分、わかめの生殖組織である「めかぶ」には、特に多くの胞子を養っているため、重要成分が多く含まれています。フコイダンという水溶性のネバネバ物質(植物繊維)が豊富で、食感もよく、自然健康食品として脚光をあびています。

南部さけ

岩手県のさかな「南部さけ」

岩手県のさけの漁獲量は、本州第1位を誇り、主に定置網やはえ縄漁業によって漁獲されています。さけは岩手県のさかなとしても指定されています。
岩手の清浄な河川で産卵し、ふ化した稚魚は、川を下り太平洋に旅立ちます。それから3、4年後の10月頃になると、生まれ故郷の岩手の河川に帰ってきます。太平洋から100km内陸に位置する盛岡市中津川にも遡上してきます。
さけは、岩手県民の冬のタンパク源として、捨てるところなく食べられています。魚肉は、塩引きや新巻に、卵はハラコ、スジコやイクラに、頭は三平汁や粕汁に、氷頭(ひず)と呼ばれる鼻柱はなますやみぞれあえなどにして食します。
唯一硬い中骨だけが利用されずに捨てられていましたが、平成5年に、中骨をやわらかく加工した「さけ中骨缶詰」が全国に先駆けて商品化され、カルシウムを多く含む健康食品として脚光をあびています。
さけの脂肪は植物性に近く、脳血栓や心筋梗塞を防ぐEPAや、脳の発達を助ける効果のあるDHAという不飽和脂肪酸を多く含んでいます。EPAは、近年アトピー性皮膚炎の治療にも効果があるとされています。

きゃべつ

きゃべつ「南部甘藍(なんぶかんらん)」の銘柄産地である岩手県

岩手県は、かつて漬物用のきゃべつ「南部甘藍」の大産地でした。しかし消費者嗜好の変化により、作付けが減少し、変わってきゅうりなどの栽培が奨励され、本格的夏秋野菜の産地となっています。
平成9年からは、「南部甘藍」(いわて春みどり)の復活によるキャベツ王国を目指し、その生産拡大に取り組んでいます
。 きゃべつの優れた特徴は、ビタミンUを含んでいることです。ビタミンUは、別名キャベジンと言い、胃壁の粘膜を丈夫にし、傷ついた胃壁の回復を助ける効果があります。
この成分の損失を防ぐためには、せん切り後に水に長く浸しすぎず、加熱も一気に短時間で炒めることが大切です。

乾しいたけ

品質の良い乾しいたけ「岩手のどんこ」

岩手県の乾しいたけは、きびしい気象条件の影響で、肉の厚いものが量産されることから、「岩手のどんこ」として名声を博しています。特に、かさの表面にある花のかたちのように亀裂が入った乾しいたけ「花どんこ」が、岩手県を代表するものとなっています。
岩手県では、豊富な広葉樹資源を活用し、昭和41年から乾しいたけの生産を奨励してきました。その結果、生産量は他に例をみない勢いで伸び、平成8年には772tを生産し、全国第3位に躍進しています。また、品質の面でも全国品評会にて農林水産大臣賞を獲得するなど、高い評価を得ています。
しいたけには、エリタデニンというコレステロールを下げる働きのある成分が含まれています。また乾しいたけには、カルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にするビタミンDが多く含まれています。乾しいたけを太陽に1~2時間あてることで、さらにビタミンDが増加します。