岩手とは
岩手(岩手県)は、日本面積の4%を占めていると言われる国内最大級の広大で肥沃な土地を有しています。山、海と大自然が与えてくれる計り知れない恩恵は、そこに生きるものにとってまさに楽園と言えます。
岩手県最高峰で南部富士岩手山を中心に広大に広がる山々。その山々に囲まれるように盛岡市を中心に、周辺市町村には「平泉文化」を代表とする歴史と文化を物語る史跡が点在します。
さらに岩手県内には旅の疲れを癒してくれる温泉郷が数多く点在し、憩いの宿がより一層旅に奥行きを持たせてくれます。また沿岸部は三陸と称され、海岸は多種多彩な地形を有し、新鮮な魚介類が豊富なことでも有名です。
春は桜で花見、夏は海水浴、秋は紅葉、冬はウィンタースポーツ、春夏秋冬に行われる情緒豊かなお祭。そして山海の珍味が私達に舌鼓を打たせてくれ、通年四季折々に楽しむ事ができるのも、岩手の魅力の一つともなっています。
岩手の県名の由来
「岩手」という県名には、歴史上色々な説が流布しており、その中でも一般的知られているのが「鬼の手形」と言われてます。 伝説には岩手県盛岡市内三ツ割の東顕寺というお寺に岩手山噴火時に落ちてきたとされる三つの大石があり、神様がやどっているとされ「三ツ石様」と呼ばれ人々から信仰を集めていました。
あるとき「羅刹鬼(らせつき)」という鬼が地元に人間や旅人などに悪事を働き、地元の人間がほとほと困り果て「三ツ石様」の神様にお願いしたところ、その三つの大石に 羅刹鬼を縛り付けてしまいました。 羅刹鬼は降参し、二度とこの地を荒らさない証に石に手形を残し南昌山の方へ逃げていったという伝説が残っています。 因みに実際に盛岡市名須川町の東顕寺の裏側にある「三ツ石神社」に三つの巨石がまつられています。
岩手の位置
岩手県は本州の北東部に位置し、東西約122キロメートル、南北約189キロメートルと南北に長い楕円の形をしています。県庁所在地の盛岡市は北緯39度42分東経141度09分に位置します。
- 東端
- 宮古市重茂 東経142度04分
- 西端
- 和賀郡西和賀町 東経140度39分
- 南端
- 一関市花泉町永井 北緯38度44分
- 北端
- 九戸郡洋野町角浜 北緯40度27分
岩手の面積
岩手県の面積は15,378km²で、日本の都道府県としては北海道に次いで2番目に広く、日本面積の4%を占めています。
岩手のシンボル
岩手県の花、鳥、木、魚などを紹介します。
岩手県の鳥 キジ
岩手県内全域に生息しています。雄は光った帯緑黒色の美しい羽と長い尾羽を持ち、雌は地味で体が淡黄かっ色、体一面に黒点があります。気品にあふれ、勇壮で愛情こまやかな習性は県民性を表しています。
生息数は日本一で、林野庁が鳥獣保護のため、公募により昭和39年5月10日指定しました。
岩手県の木 ナンブアカマツ
ナンブアカマツは岩手県内いたるところに生息している県産の代表的樹種です。特に古生層の丘陵地帯に多く、早く成長します。油脂分が多いため、磨けば磨くほど優雅な光沢を出し、純和風高級材として質、量ともに日本一を誇っています。
日本万国博覧会を記念し、毎日新聞社の提唱で公募により昭和41年9月26日に決定しました。
岩手県の花 キリ
岩手県産のキリは、材の光沢が強く淡紫色をおびて美しいので「南部の紫桐(むらさききり)」として知られています。
5月の薫風に甘い芳香をただよわせて、山里の春を飾るキリは、足利時代に遠野南部家が大和から苗を移したのが始まりと伝えられています。
NHKが放送開始30周年を記念し公募により昭和30年3月22日に発表しました。
岩手県の魚 南部さけ
岩手県は、秋サケでは、本州一の漁獲量を誇り、昔から多くの岩手県民に親しまれてきた魚です。
三陸・海の博覧会の開催を記念して平成4年2月21日に決定しました。
岩手の市町村
岩手県は14市15町4村の計33市町村から構成されています。地域の特色別に県央・県南・沿岸・県北の4つのエリアに分類されています。盛岡(県央)地域
盛岡市・滝沢市・八幡平市
岩手郡[雫石町・葛巻町・岩手町]
紫波郡[紫波町・矢巾町]
県南地域
花巻市・北上市・遠野市
和賀郡[西和賀町]・胆沢郡[金ケ崎町]
奥州市・一関市
西磐井郡[平泉町]
沿岸地域
宮古市・上閉伊郡[大槌町]
下閉伊郡[山田町・岩泉町・田野畑村]
釜石市・大船渡市・陸前高田市
気仙郡[住田町]
県北地域
久慈市・二戸市・二戸郡[一戸町]
九戸郡[軽米町・野田村・九戸村・洋野町]
下閉伊郡[普代村]