ホームページ制作会社東北ウェブが、青森の名産・特産品をご紹介します。
りんご
青森といえばりんご、りんごといえば青森。「りんご」は青森の代名詞
全国収穫量の5割以上をしめる474,800t(平成11年度)の収穫量がある青森県は、まさに「りんご王国」です。品種別にみると、「ふじ」がその半数をしめ、次いで「ジョナゴールド」「つがる」「王林」がそれぞれ1割程度となっています。
青森りんごの歴史は、明治8年(1875)に始まります。春、当時の内務省勧業寮から3本の苗木が配布され、県庁構内に栽植されたこと、そしてその冬のクリスマスに、米国人宣教師ジョン・イング師(弘前市の私立東奥義塾の教授)が教え子や信者にりんごを配ったこと、これが西洋りんごが青森県に紹介された最初といわれています。当時の東奥義塾の塾長は、このりんごを自宅の庭に播種し、後年、別の台木に穂木を接ぎ木しました。このことが青森県りんごの育種および繁殖の発祥とされています。
明治11年(1878)に植栽されたりんご樹3本は、約125年の歳月を経て、西津軽郡柏村にて健在で、現在でも40箱(約0.8t)程の収穫をあげています。この樹は、昭和36年(1960)、「日本一の古木りんご樹」として青森県天然記念物に指定されています。
長寿のりんご樹もさることながら、「1日1個のりんごは医者を遠ざける」といわれるように、りんごには、動脈硬化、糖尿病、大腸ガン、高血圧などの生活習慣病の予防に効果がある「食物繊維」や「カリウム」が多く含まれています。特に、丸かじりすると、りんごの皮に多く含まれている食物繊維をむだなく摂取することができ、健康の増進にも効果的です。
岩木山麓の岩木町から、弘前市石川までの20kmにわたってりんごの花で有名な道路「アップルロード」が通っています。春のりんごの花が咲く頃から、秋の収穫時期まで、リンゴ樹と岩木山が、青森県ならではの景観を見せてくれます。(東北自動車道大鰐弘前ICよりアップルロード入口まで、車で5分)
長いも
全国一の出荷量を誇る青森県の野菜「ながいも」
青森県のながいもの収穫量は、67,100t(平成11年度)と全国一を誇り、国内流通量の約4割をしめています。収穫時期は、11~12月に収穫する秋掘りと、越冬させて4~5月に収穫する春掘りに分かれています。低温貯蔵庫が整備されているため、出荷量は1年を通して安定しています。
ながいもの一般名は「やまのいも」といい、その中の早生長根品種を「ながいも」、扇状扁平品種を「いちょういも」、塊状品種を「やまといも」と呼んでいます。青森県で生産されているもののほとんどが、上記分類の「ながいも」で、寒冷地での栽培に適しているといわれています。「ながいも」のなかでも、首が短く肉付きの良い「ガンクミジカ」と呼ばれる系統が普及しており、色白で粘りが強くアクがないのが特徴です。
ながいもは、タンパク質、ミネラル、ビタミンCが豊富で、栄養価の高い滋養強壮野菜です。これは、ながいもが消化に良く、一緒に食べたものの栄養素が、無駄なく消化・吸収するのを手伝ってくれるためで、食べると精がつくといわれています。
にんにく
青森県は、国産の8割をしめる「にんにく」の日本一の産地
青森県のニンニク収穫量は、16,400t(平成10年度)と全国収穫量の約8割を独占しています。品種は「福地ホワイト6片」という青森県の在来種で、寒冷地での生産に適しています。大玉で1片が大きく、雪のような白さと品質の良さが自慢です。
価格の安い中国産にんにくが輸入され、生産者には厳しい状況が続いていますが、平成8年から、原産地表示が義務づけられたこと、食後のにおいを抑えた「MILD229」の開発などにより、出荷量は回復傾向にあります。
にんにくは、仏教用語の「忍薬」が語源で、忍の境地をめざして修行する僧侶たちが、荒行に耐える体力をつくるために食したとされています。特有のにおいの成分である硫化アリルには、血行をよくして消化を助ける効果があります。また、ビタミンB1の吸収を高め、風邪やストレス解消にも役立つといわれています。
近年では、病原性大腸菌O-157に対して、極めて高い殺菌効果があると証明されているほか、アトピー性皮膚炎にも臨床実験段階では高い効果があるといわれています。
にんにくを食べた後の消臭方法として、牛乳やチーズなどの乳製品をとることをおすすめします。歯磨きのほか、酢水でうがいすることも効果的です。
初雪たけ
青森県固有のきのこ「初雪たけ」
初雪たけは、昭和50年に、青森県十和田市のなめこ生産者が発見した白いなめこを基にして、青森県農林試験場で初めて開発に成功した、青森県オリジナルのきのこです。品種選抜を重ね、平成9年3月に新品種として出願登録しました。
初雪たけという名称は、一般公募から誕生しました。色が白いこと、また青森県が産地であることから「雪」というイメージを重視し、夢のある、香り豊かで食感の良いきのこであることを示す名称に決まりました。
香りがよく、くせのない淡泊な味わいのあるきのこなので、和・洋・中とどんな料理にも利用できます。また形くずれせず、色が白いため、様々な食材と組み合わせることができます。
他のきのこと比較して、鉄分やリン成分が多く含まれていることも特徴のひとつです。低カロリーなのに、栄養が豊富な新品種きのこ「初雪たけ」は、ヘルシー食品として、脚光を浴びつつあります。
ひらめ
青森県のさかな「ひらめ」
東は太平洋、西に日本海、北に津軽海峡と三方を海に囲まれている青森県は、全国有数の水産業県です。なかでも県のさかなに指定されているひらめは、漁獲量が4年連続(平成7~10年)日本一になりました。
県の沿岸地域で漁獲され、旬は寒い1月とされます。型の大きいものほど味が良く、特に「縁側」と呼ばれる背びれと尻びれの付け根の部分は、脂肪分に富み、おいしいだけでなく、コラーゲンが含まれています。また身の部分は、淡泊で低脂肪なので、美容食として歓迎される魚です。
かれいとの区別は、「左ヒラメで、右カレイ」といわれるように、一般に目が見えるようにして腹を手前に頭が左側にくるのがひらめ、右側がかれいとなります。
近年では、卵を人工的にふ化させ、稚魚を養殖したり、海へ放流するなど、資源を増やす栽培漁業が増え始めています。ひらめの栽培漁業は、平成2年(1990)に、青森県栽培漁業センターで大量のひらめ稚魚が生産されるようになって本格化しました。毎年300万~400万尾の稚魚を放流しており、海で漁業者がとるひらめも増加してきています。
高級魚として名高いひらめは、刺身が極上とされますが、大型のものは切り身にしてバター焼き、ムニエル、グラタンなどの西洋料理にも最適です。
いか
青森県八戸地区は「いか」の水揚げ日本一
日本人が最もよく食べている生鮮魚介類は、いかだそうです。この20年間ずっとトップの座を守り抜いています(家計調査年表より)。
「するめいか」は、日本近海一円に広く生息しています。日本の周辺海域を南から北へ回遊しており、6月初め頃、鳥取県境港方面から獲れだし、北陸方面を北上して、青森県内では8月頃がピークになります。この頃は、青森県内だけで、1日200万~1,000万匹もの水揚げがある日もあります。
鮮度の良いものは、表面が黒光りしています。やりいかに較べ、身が厚く、歯ごたえもあり、主に刺身用として食しますが、その他姿焼き、煮付け、和え物、フライ、天ぷら、炒め物など、様々な料理に用いられます。塩辛、生干し、するめ、珍味など加工品も豊富です。
「やりいか」は、体が細く筋肉質で、槍の穂先を思わせることから、この名前がついています。青森県では、冬から春先にかけて、定置網や釣りで漁獲します。沿岸域が漁場となるため、生きたまま水揚げされ、生鮮食用として消費されています。
するめいかと較べ、身は薄いのですが、独特な甘みがあり、透明に輝く刺身は、絶品です。
ほたてがい
青森県陸奥湾からの贈り物、貝の王様「ほたてがい」
日本産のほたてがいは、寒流系の二枚貝で、太平洋側では東京湾以北に、日本海側では能登半島以北に分布しています。北海道や青森県が主産地であることからもわかるように、冷水性の貝なのです。ほたてがい養殖発祥の地である青森県陸奥湾をはじめ、北海道噴火湾、サロマ湖、オホーツク海沿岸が主な産地ですが、近年の養殖技術の進歩により、岩手県や宮城県にも産地が広がっています。
ほたてがいは、甘みと旨みに富み、刺身の他、醤油焼き、味噌焼き、バター焼き、ワイン蒸し、コキールなど、和・洋・中のいずれの料理にも重宝されます。
このおいしい貝の味に寄与している成分は、主にアミノ酸のグルタミン酸、グリシン、アラニン、アルギニンと核酸関連物質のアデノシン1リン酸です。また春から夏にかけて、ホタテ貝の貝柱には、グリコーゲンが大量に蓄積され、さらに旨みが増すようです。
また、ほたてがいには目や脳の発達を助け、コレステロールを減らして血圧を下げる働きをするタウリンも豊富に含まれています。