宮古市

miyako city
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宮古港海戦(宮古湾海戦)とは

三陸を代表する景勝地の1つ、風光明媚な砂浜で有名な「浄土ヶ浜」を有する宮古。

当時、旧幕府軍の夢を賭けた奇襲劇土方歳三と東郷平八郎が戦った、宮古の海がありました。

箱館戦争(戊辰戦争)における戦闘のひとつで、盛岡藩宮古村(現在の岩手県宮古市)沖の宮古湾で発生した海戦です。

海上戦力で新政府軍に対して劣勢に立たされていた旧幕府軍は、新政府軍の主力艦である甲鉄への斬り込みによってこれを奪取する作戦を決行したが、失敗に終わりました。これはアボルタージュと呼ばれるいわゆる接舷攻撃で、敵艦に乗り込みこれを奪い取るという近代以降では世界でも数少ない戦闘事例として有名です。

宮古港海戦150周年

接舷命令。「アボルタージュ!」

回天(旧幕府軍)の舳先が甲鉄(新政府軍)の脇腹に乗り上げ、兵士が甲鉄の甲板に飛び降りて戦います。けれどもやがて甲鉄側も猛反撃を開始。1分間に180発連射の速射砲「ガットリング機関銃」が火を吹き、旧幕府の兵士は次々と倒れていきました。
 
わずか30分あまりの戦いで、多数の死傷者を出し、旧幕軍の作戦は失敗に終わり、退却。箱館戦争の雌雄はここに決したと言えるでしょう。この後、5月18日に五稜郭陥落。1年5ヶ月にわたる戊辰の役に終止符が打たれ、日本全土が明治政府の統制下に入ったのです。
 
江戸を離れ、遠く蝦夷の地に独立国を建設しようとした旧幕臣たちの夢物語は、宮古の海に砕け散りました。その壮絶な戦いをしのんで、浄土ヶ浜のお台場展望台入口に「宮古港海戦記念碑」が、また湾内を一望できる臼木山には「宮古港海戦解説碑」が建てられています。

宮古港海戦については、宮古市市役所サイトをご覧ください。

宮古港海戦資料展

8月5日(月)から、イーストピアみやこ1階(まちの情報プラザ)において、宮古港海戦資料展がはじまります!

会期:8月5日~9月30日
会場:イーストピアみやこ1階(まちの情報プラザ)
住所:〒027-0052 岩手県宮古市宮町1丁目1−30

本年は、宮古港海戦150周年という記念すべき年です。この機会に、宮古の歴史に浸ってみてはいかがでしょうか?

また、宮古市にお越しの方は、宮古港「海戦」と「海鮮」をかけた海鮮丼も是非ご賞味ください?